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礼拝用品

木彫り能勢妙見大士像

日観上人の作とされ、後に十字架を加えたもの。製作地は大阪摂津地方。本体の裏に銀の基督十字架像があり、台座の後ろの唐草模様の中に十字がある。

台座に笹、雀の形のべっ甲がある。底に「施主木下久隆、仏師新井○(花押)」と記載がある。

レリーフと十字の付いた板と厨子

後ろに「…能勢.妙見山」とある。妙見山から出た物か。この板が当初からこの厨子に入っていたものかどうか不明な点もある。

厨子の裏に「大村」とある。木の板の左上に赤で「HYNT」、右上の字は不明瞭。赤の十字の右側に「長崎阿蘭陀屋敷 ワリニヤノ伝道院入門」、左側に「矢明元年丑五月 高槻藩士 ドンマンチリー 大村純忠」と書かれている。

扉を開くと中に銅製の外人神父の顔の像と赤い大きな十字の付いた木の板がはめ込まれている。

狛犬

神仏混淆の時代にキリスト教から転んだ人が、心から信仰を捨てきれずに、獅子(狛犬)の台座に家紋の代りに十字を刻んで礼拝していた。

台座に十字が3つ(内1つは紋入り)刻まれている。

手に御殿鞠を持ち、そこに花十字に見える模様が刻まれている。

キリスト像「ジゾースさま」

大友宗麟の所有であった。着物に開けられた三つの穴は、五寸釘の跡を表すと伝えられている。

「ジゾースさま」と呼ばれ地蔵に紛らわしていた。

銅に黒漆がかけられている。胸に大きな十字架がある。

ロザリオ

中に聖母の絵がある。下げられるように、金具がついている。

周囲を縁取りした円形のもので、表面外側にガラスがはめられていて、中が見える様になっている。

箱に納められた十字架

十字架の下に錦の布が敷かれている。細川ガラシャ夫人の身辺から出た物である。

ガラシャ夫人はキリシタン女性として特筆すべき代表的な信仰の持ち主で、夫忠興が出征中に邸に火をかけられたが、侍女達の殉死を禁じ、二人の娘を侍女マリヤに託して逃がした。その時侍女が遺品として持ち出して、秘蔵していた物の一つ。

箱入りの十字架。円い輪が上部に付けられている。